打倒トランプに向け団結を – サンダース上院議員

AP バーニー・サンダース上院議員

打倒トランプに向け団結を – サンダース上院議員

2020年大統領選で民主党の候補指名を争うバーニー・サンダース上院議員は2日、サンフランシスコで開催された民主党の集会で演説し、民主党は反トランプ大統領で結束すべきだと主張、同じく民主党の候補指名を狙うジョー・バイデン前米副大統領を批判した。サンダース氏は、労働者や若者の投票なくして、トランプ大統領を打倒することはできないとし、打倒の最善の道は「古いやり方に戻ることではなく、新たな、進歩的政策とともに前進することだ」と語った。集会には5000人以上の代議員、民主党の候補指名を争う24人中14人が参加したが、バイデン氏は出席しなかった。サンダース氏は、医療・医薬品価格・気候変動などの問題で「中道はあり得ない」としてバイデン氏らが主張する中道的な政策に反対する姿勢を示した。

マンソン・ファミリーの元メンバー仮釈放申請却下

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は3日、マンソン・ファミリーの元メンバーで殺人による終身刑で収監されているレスリー・ヴァン・ホーテン受刑者の仮釈放申請を却下した。現在69歳のホーテン受刑者は19歳の時にマンソンと出会い心酔。1969年にロサンゼルスのレノ・ラビアンカ、ローズマリー・ラビアンカ夫妻の殺害に関与して逮捕された。ニューサム知事は声明で受刑者を仮釈放すれば社会を危険にさらすことになるだろうと述べた。なお、ホーテン受刑者は事件の前日ファミリーが行った女優のシャロン・テート殺害には関与していない。

胎児組織を使った医学研究禁止 – UCSFへの研究助成も打ち切り

保健福祉省(HHS)は5日、「受胎から自然死に至るまで、人命の尊厳を掲げることが、トランプ政権における最優先事項の1つ」として人間の胎児組織を使った医学研究を、政府機関で打ち切ったと発表した。民間や大学による研究には、この方針は適用されないというが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校が行なってきた、人工妊娠中絶で母体から取り出された胎児組織を用いた研究への、年200万ドルの助成打ち切りも発表した。今回の決定は国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長ではなく、中絶反対論者のドナルド・トランプ大統領によるものだという。

排ガス規制で加州との協議再開を – 自動車業界が大統領に書簡

フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ、トヨタ自動車、ホンダ、フォルクスワーゲンなど世界の大手自動車メーカー十数社は、ドナルド・トランプ大統領に対し、自動車の排ガス規制を巡るカリフォルニア州との協議を再開するよう正式に求めた。ニューヨーク・タイムズ紙が6日、報じた。業界はトランプ氏に前政権で導入された排ガス規制の緩和を要請し、トランプ政権は基準の見直しを進めていた。しかし、これにカリフォルニア州などが反発し法廷闘争の懸念が広がる中、業界は規制緩和がかえって自動車市場の分裂や複雑化を招くことを恐れている。

ファーウェイへの制裁 – セキュリティ上の脅威に

グーグルは、米政府が中国のファーウェイへの全面的な取引規制に乗り出せば、国家安全保障上のリスクになる恐れがあると警告した。英フィナンシャル・タイムズ紙が3人の匿名情報筋の話として6日に報じた。グーグルは、ファーウェイが自社版アンドロイドの開発に乗り出す可能性があることを懸念している。中国企業が国内の技術開発を強化して自立度を高め、グーグルなど米国企業の地位を脅かす恐れがある。また、グーグルはファーウェイの代替OSはアンドロイドよりハッキングされやすく、ユーザーのセキュリティ上の脅威となると指摘している。

若松コロニーで記念式典

米国本土に渡った最初の本格的な日本人移民団がゴールドヒルの入植地に到着してから150年となる8日、移民が築いた「若松コロニー」の跡地で記念式典が開かれた。若松コロニーはサンフランシスコの北東約200キロ。入植者は戊辰戦争で敗れた旧会津藩出身者など約30人。開拓団は一帯がゴールドラッシュで沸く中入植。茶と絹の生産を目指したが、資金難や天候不良などで2年足らずで失敗に終わり、多くは帰国した。入植当時、移民団に続いて会津藩主もいつかコロニーに来ると伝えられていたが、式典には会津松平家の15代目の松平親保氏も参加した。