毎年旱魃に苦しむカリフォルニアだが、むしろ「メガ洪水」の危険性が高まっているとする研究が12日、「SCIENCE ADVANCES」誌ウェブ版に発表された。それによると、気候変動によって今後40年間にカリフォルニアで壊滅的な洪水が起こる可能性が2倍に高まっているという。メガ洪水をもたらすのは熱帯から西海岸に続く水蒸気の帯。この水蒸気の流れは、幅数百マイル、長さ1,200マイルという巨大なものでメキシコ湾に流れこむミシシッピ川の水量の約26倍もの水を運んでいるという。これが、カリフォルニアに到達すると山に衝突し何週間にもわたって雨と雪が降り続くことになる。1862年のカリフォルニアの大洪水は長さ300マイル、幅60マイルにも及んだ。現在同規模の洪水が起こるとサクラメント、ストックトン、フレズノとロサンゼルスの一部は水没し、1兆ドルの災害になると推定されるという。
メンタル・セラピストらスト突入
カイザー・パーマネンテ
カリフォルニア州とハワイ州の16,000人の医療労働者を代表する全米医療労働組合は、組合に加入している心理学者、セラピスト、化学依存カウンセラー、ソーシャルワーカーが15日より無期限のストライキに突入すると発表した。組合員は州内のカイザー施設の外で毎日ピケットラインと集会を開く構えだ。組合会長のサル・ロセリ氏は声明の中で、「カイザーの財源が膨らむ一方で、患者はぼったくりを受けている」と語った。カイザー側は、両者が交渉している主要な問題は、賃上げと、セラピストが患者の診察以外の業務に費やせる時間を増やすという組合の要求だとしている。
サンノゼ、スポーツ賭博に反対
カジノからの税収減少を恐れ
11月に州民の投票にかけられる、スポーツ賭博に関する2つの提案についてサンノゼ市議会は全会一致で提案26と27に反対することを決議した。提案はスポーツ賭博を合法化して拡大するものだが、市議会議員たちはこれがサンノゼのカジノを圧迫し、ギャンブルが市にもたらす収入を減少させると判断した。同市はカジノM8trixとベイ101という2つのカードルームから16.5%の収入税を徴収しており、両カジノは年間約1,500万ドルを市に納めている。市議会のデビス・デービス議員は「このような新しい措置は、カジノを廃業に追い込む可能性があり、歳入を失いたくない」と語っている。
殺人容疑者
メキシコで逮捕
サンノゼで4月に発生した殺人事件の容疑者としてサンノゼ警察が行方を追っていた男がメキシコで身柄を確保されて米国移送された。逮捕されたのはホセ・アルベルト・アギーレ容疑者。容疑者は9日、メキシコのメヒカリで逮捕され、米国連邦保安官に引き渡された。容疑者が関与したとされる事件が発生したのは4月9日。メリディアンウェイとペドロストリートの付近で、通報で駆け付けた警察官が、成人男性が撃たれて倒れているのを発見した。男性は病院に搬送されたが死亡した。容疑者はメキシコ警察の協力でメキシコに逃亡したことが突き止められた。
警察官組合の主張に反論
サンノゼ市
サンノゼ警察官組合が給与や福利厚生も一因で今後警官の大量離職が見込まれるとして、2年間で14%の賃上げ(2022-23年に8%、2023-24年に6%)と5,000ドルのボーナスなどを要求している件で、サンノゼ市は10日反論した。市は、組合が代表する職員の平均給与は189,200ドル(年金以外の給与、POST、超過勤務を含む)で、市内のどの組合よりも高い水準にあり、調査対象となった17都市のうち、サンホセ市警の給与総額は3番目に高いとしている。また組合の2021年1月以降離職206人という主張に対しては、離職は165人しかなく、そのうち86人は退職だったとしている。
新たな水供給
戦略発表カリフォルニア州
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は11日、州の新たな水供給戦略を発表した。計画には、最大400万エーカー・フィートの貯水スペース、2030年までに年間80万エーカー・フィートの水のリサイクル施設、効率的な水の使用と節約、塩分を含んだ水の淡水化などが含まれる。今回の発表は、過去2年間に州が行った80億ドルの投資に続くもので、2040年までに840万世帯以上に十分な水を供給することを期している。気候変動がもたらす高温・乾燥の気象条件により、カリフォルニア州の水供給量は2040年までに最大10%減少する可能性があるという。
スタバでスト
会社の不当労働行為訴え
サンタクルズのオーシャンとウォーター・ストリートにあるスターバックスの従業員は13日、3日間のストライキに突入した。従業員は会社が不当労働行為を行い、組合との交渉を拒否しているとしている。この店舗は、サンタクルズの別の店舗とともに、カリフォルニア州で最初に組合を結成した店舗。店舗の外で開かれた集会に参加した従業員は。会社が組合と交渉しないことに不満を持っており、労働者が組合に加入して以来、店の経営者が、機械の改善や、自分を含む過労の従業員のための休憩など、簡単な要求には耳を貸さないと感じていると述べた。