1月10日（金）、サンノゼ日本町の友愛会にて、平晴吟友会の平木星寿師範による詩吟教室が開催された。ほとんどが初心者である参加者が静聴する中、話術に定評のある平木師範の軽快なトークですぐに場が和む。平安時代に始まったと言われる詩吟に関する基礎知識から、うたわれている漢詩の説明、独特の節回しの説明、そして詩吟が肉体的にも精神的にも、歴史や文化といった教養という意味でも、日々の生活にいかに役立つか、人生をいかに豊かにするかなどまで、テキストや動画鑑賞、自身の実演も交えユーモアたっぷりに講義を展開。

「面白さを知ってもらいたかった」と言う師範の目的は、質疑応答と笑いが絶えず、講義の予定時間を大幅に過ぎてしまったことから見ても達成されたと言えるだろう。

参加者の一人、八重垣孝子さんは「英語の生活の中で忘れていたが、詩吟の日本語に触れることで心の中にあった日本と日本文化が呼び起こされた」と、嬉しそうに語った。

平晴吟友会
大阪に総本部を持つ公益社団法人関西吟詩文化協会に所属。ストックトンで教室を持つ傍ら、各地で詩吟普及活動を行っている。
ウェブサイト: www.kangin.or.jp

SBJCN礎
シリコンバレーを中心に日本語をベースとしてアメリカ社会生活に役立つ確かな情報を提供し、地域社会との親睦を深めるソーシャルサービス。
お問い合わせは[email protected]まで