毎年冬の恒例イベント Fancy Food Show盛大に開催!

 毎年冬の恒例イベントとなっているWinter Fancy Food Show 2020が今年も1/19(日)-1/21(火)の3日間、サンフランシスコのモスコンセンターで開催された。今年で45回目となる世界的にも大きなイベントだけあり、規模の大きさは格別。全米からだけでなく全世界から食品関係のメーカーが勢ぞろいする機会は貴重なため、多くのバイヤー、ベンダーにとって実りある3日間となった。

 JAPAN PAVILIONは42社、団体が出品、大部分は既に米国向けに輸出実績のある企業であり、西海岸を中心に更なる販路の拡大を目指した。

 中でも和牛を取り扱っているK&K INTERNATIONALはパビリオン内で焼肉のデモンストレーションとサンプリングで大盛況だった。今回の日米貿易協定の発効で、牛肉については4.4セント/キロという低関税率の拡大をてこに、海外で人気の高い和牛をアメリカで売り込もうという機運が一層高まっていた。一方、現地シェフの和牛に対する知識も増えている為、成約が大きく出たようだ。「香川県産のオリーブ牛や尾崎、宮崎牛などいろんな種類をお客様に紹介できる」とオペレーティングディレクターのJoyce Matsumura氏。

 モチクリームジャパンは、近年現地消費者の間で関心が高まるビーガンや乳製品アレルギーを持つ購買層向けに新たに開発した、ライスチーズ、玄米バターを売り込んだ。試食した人々からは大盛況で、現地スーパーに商品が並ぶ日が待ち遠しいという声も聞かれた。

 MOMIKIのUMAMI SAUCEは既にバイライト、レインボー、ホールフーズ等で購入できるが、今回は新商品を引っさげての出店となった為、健康志向の高い消費者が多いベイエリアでは更なる注目を集めていた。

 かぐらの里は人口190人の宮崎県銀鏡からの出店。この村の寒暖な気候と急斜面の地形で植栽されるゆずは香りが良く、苦く無いことが特徴で、高級な味わいがある。「アジアでは既に人気のゆずをアメリカでも広めていきたい」とYuzu ShiromiのYu Hidaka氏は熱い思いを語っていた。

 創業155年カネイ一言製茶株式会社は日本商品らしいかわいいパッケージが人気を博していた。ドリップで淹れるほうじ茶は格別の味わい。多くのバイヤーが足を止めていた。

 St.Cousairからはオレゴンの自社工場で作ったApple Cider Vinegarと日本でも認知度が高い出汁。アメリカではこの出汁をシーズニングとして使うことに関心が寄せられており、今後の展開が期待されている。