今月2月9日（日曜日）San Francisco War Memorial & Performing Arts Center内のThe Green Roomにて、ABC Preschoolの創立40周年記念式典が開催された。　当日は、サンフランシスコ市内からだけでなく、州外や日本から270名のゲストや卒業生家族が式典のお祝いに駆けつけ、活気ある式典となった。

式典の第一部は、サンフランシスコ太鼓道場所属でABCプリスクールの卒業生たちによる太鼓パフォーマンスで幕を開いた。ABCプリスクールディレクター乾久美子氏が、ABCプリスクールの名前の由来や歴史をスライドショーとともに紹介し、より深く同校を理解する上で絶好の機会となった。　さらに、パイン教会の花岡牧師が「パイン教会の一角で40年前、たった５名の生徒から始まったプリスクールが長く続いてくれて感慨深い」と思いを述べた。その後、卒業生を代表して折笠柚衣さんが 「ABCプリスクールで、野菜のスタンプでエプロンを作ったことや、桜の花びらでおまごとをしたこと、お餅つきと太鼓の練習をしたことが印象に残っている」と日英両方の言葉でスピーチをした。会食の前にパフォーマンスやスピーチで盛りだくさんの第一部は、Gary Barbaree牧師の乾杯で盛り上がりのピークに達した。

第二部は、Kawashima’s Kitchenのお料理とともに、卒業生のチェリスト、Leo Baluk氏によるチェロ演奏が披露された。参加者は、久しぶりに会う同窓生や保護者と、ABCプリスクールの思い出話に花を咲かせたようだった。

ABCプリスクール
1980年田中繁子氏が日本から渡米された子女のためにパイン教会に日英バイリンガル教育のプリスクールを創設。田中氏は自身の母から受け継がれた人格形成の礎となる幼児教育の大切さを説き、その教育に心血を注いだ。現在もABCプリスクールはサンフランシスコの日系コミュニティにおいてバイリンガル教育の草分けとして成長している。

ABCプリスクールはカリフォルニア州やサンフランシスコ市からも教育内容や環境設定の面で高い評価を得ている。現在では500名を超える卒業生を輩出し、親子二代で在園されプリスクールの歴史と伝統を次世代に伝え続けている家庭もある。卒業生はアメリカ国内のみならず、日本、世界の各地で活躍されている。

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