前回はコミュニティカレッジでできる習い事についてお話しましたが、今回はコミュニティカレッジから4年制大学編入についてご紹介します。
有名大学に編入が簡単!?
UCやCSUなどへの有名大学に編入が可能、むしろ編入の方が入学しやすいと聞くと耳を疑われるかもしれません。ここで具体的な例を出しましょう。イーストベイに位置するUC Berkeley は全米の公立大学ランキング1位、スタンフォードと雄をなすベイエリアの名門大学です。実はフレッシュマン入学するより、編入の方がAcceptance Rate(受け入れ率)は高いという事実があります。The Daily Californianによると、2017年のUC BerkelyのフレッシュマンのAcceptance Rateは18.3%対して、編入率は27.9%とほぼ10%も高いのです。なぜ編入の方が合格率が高いのか?その理由は競争率と編入審査の方法にあります。
編入の競争率
バークレーの例を取ると、2017年のフレッシュマンとして入学願書を出す高校生は85,000人に上りました。比べて編入を希望する生徒は22,000と約4分の1まで下がります。この数字からも分かる通り、編入希望の生徒の母体数が少ない分、競争率が低くなっているのです。
編入の審査方法
コミュニティカレッジからの編入の方が入学しやすいもうひとつの理由として、編入審査の方法にあります。フレッシュマン入学の場合は、SAT、GPA、課外活動についてアピールするパーソナルステイトメントが必要ですが、コミュニティカレッジからの編入の場合、GPAとパーソナルステイトメントのみ。SATのスコアが免除される分、普段の授業での成績とパーソナルステイトメントで現れる人間性が評価されるので、日頃の努力が重視されます。
コミュニティカレッジならではの編入制度・TAG(Transfer Admission Guarantee) Program
TAGとは学校が定める条件を満たすことで、その学校への編入が保証できるという制度です。UCBerkeley、UCLA,UC San Diegoを除く多くのUCがこのTAGプログラムを取り入れています。学校によって求める基準が違いがあり、指定のクラスやある一定のGPAが必要です。TAGの申請は願書を提出する1年前から準備を始めるので、興味がある学校のTAG Programはアドバイザーに相談するなどして早めに調査をしておくことが重要です。
次回はより詳しいコミュニティカレッジの4年制大学への編入への利点についてお話します。