米連邦取引委員会(FTC)はフェイスブックを相手取り反トラスト(独占禁止)法訴訟を起こす準備をしてるおり、年内に提訴する可能性があるという。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ソーシャルメディアでの同社の支配的地位が問題とされる模様。FTCは1年以上前から、フェイスブックが市場での強力な地位を利用して競争を阻害しているとの懸念について調査してきた。訴訟の詳細は不明。フェイスブックは、写真共有アプリ「インスタグラム」と通信アプリ「ワッツアップ」の買収について、競争の芽を摘んだとの指摘が出ている。最終決定はまだ下されていないというが、フェイスブックは敗訴すると、事業運営に制限を受ける可能性がある。同社は8月20日、ザッカーバーグCEOが政府による反トラスト法調査の一環としてFTCの聴取を受けたことを明らかにしている。
コニカミノルタ
UCSFの臨床試験に黄疸計を提供
コニカミノルタ株式会社は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で進められている「UCSF新生児遠隔医療プログラム」に対し、新生児黄疸スクリーニングのスタンダード機器である黄疸計「JM-105」を12台提供すると発表した。この研究により、両親と新生児が病院に行く回数を減らし、COVID-19や他の感染拡大のリスクを低下させることができると考えている。コニカミノルタは、新生児黄疸を採血することなく、胸や額に光をあてることによって測定できる経皮ビリルビン濃度測定式の黄疸計1号機を1980年に発売している。
空港従業員を対象にCOVID-19検査
SFO
サンフランシスコ国際空港はこのほど、空港従業員を対象としたCOVID-19の迅速検査を開始した。空港利用者により安全に旅行してもらうための措置。ディグニティ・ヘルス-ゴーヘルス・アージェント・ケアと提携し、空港内と近隣施設で実施している。空港従業員を対象とする迅速検査の導入は、アメリカで初めて。SFOではこのほか、空港内マスク着用の義務付け、2メートル以上のソーシャル・ディスタンス、空港内350以上の消毒液の設置、アクリルボードの設置、除菌・清掃の徹底などの新型コロナウイルス対策を実施している。
致死性薬物原因の事故か
警官らにも中毒症状
サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジで13日、致死性薬物のフェンタニル中毒と思われる運転者が衝突事故を起こし、現場に駆けつけて対応に当たった警官や消防隊員が次々に具合が悪くなって病院に搬送されるという事件があった。同日午前11時45分ごろ橋の料金所の可動式中央分離帯に車が衝突したとの通報があり、警官が駆け付けたところ運転手は車内で意識を失っていた。その後、事故処理にあたった警官らにフェンタニルが原因と思われる症状が表れたため、警察は現場に通じる高速道路の出入り口を閉鎖、一帯を犯罪現場・危険物現場に指定した。
加州、米国と和解
排ガス不正で、ダイムラー
米国およびカリフォルニア州の規制当局は14日、ドイツ自動車大手ダイムラーの排ガス不正問題を巡り、同社が民事制裁金8億7500万ドルを含む総額15億ドルを支払うことで和解した。今回の和解には、大気汚染防止法に基づく8億7500万ドルの民事制裁金のほか、違反車両の修理などの費用5億4600万ドルが含まれる。カリフォルニア州には合計2億8560万ドルが支払われる。ダイムラーはまた、米国の集団訴訟での和解のため7億ドルの支払いにも同意した。
自動走行車両スタートアップ
ドライバーなし走行テスト
自動走行車両技術開発のスタートアップであるZooxは18日、カリフォルニア当局からセーフティドライバーなしでの自動走行車両公道テストの許可を取得したことを明らかにした。同社は運転席にセーフティオペレーターがいない車両のテストを行うことができるが、許可地域は同社の本社があるサンマテオ郡フォスターシティの一部のみ。同社のマーク・ローズカインド最高安全責任者は、同社の「カリフォルニアの顧客に安全で完全電動、良心的な料金の自動走行モビリティを提供するための取り組み」において重要なマイルストーンだとした。
オラクル、TikTok提携
トランプ政権も承認
オラクルと中国発の動画アプリ「TikTok」は19日、提携策で基本合意したと発表した。新会社を設立してオラクルとウォルマートが合わせて最大20%を出資し、TikTokの親会社である中国のバイトダンスが80%の株式を保有する。また、新会社は教育基金に50億ドルを寄付する。トランプ大統領は同日、TikTokとオラクルの提携案を「概念の面で」承認したと述べた。トランプ政権はTikTokのアプリが国家安全保障上の脅威だとして、事業の売却を求めていた。今回の計画を進めるには中国政府の承認も必要になるが、バイトダンスは中国当局の承認が得られるとの自信を深めているといわれる。