テスラ事故、NHTSAが調査開始 ヒューストン事故後に初期調査発表

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)は12日、カリフォルニア州フォンタナ近郊でテスラの自動車が5日に起こした衝突事故の調査を開始すると発表した。事故は、テスラ車が高速道路で横転したセミトレーラーに衝突し、運転手が死亡、トラック運転手ら2人が負傷したというもの。NHTSAは10日に、先月テキサス州ヒューストン近郊で起こした死亡事故について、運転支援システム「オートパイロット」の自動操舵機能が使えない状況だったとの初期調査結果を発表した。テスラは、「自動操舵は車線がはっきり表示された道路でハンドル操作を支援する機能で、常に使えるわけではない」と説明している。報告書は事故の原因と状況について結論に達していない。テスラをめぐっては、過去に28件の衝突事故調査が行われ、そのうち24件は結果が出ていない。

マスク義務化解除へ
来月に

 カリフォルニア州のニューサム知事は12日、Covid-19の流行抑止に導入されているマスクの着用義務について、来月にも実質的に解除する考えを明らかにした。知事は、マスク着用について、屋内の大規模な集まりで人が密になっているような場合などに限られるなどの指針を策定する意向だが、大小のビジネスに義務や制限は課さないとしている。同州は6月15日に経済活動を再開する方針。米国ではすでに14州がマスク着用の義務を解除している。一方、すでにワクチン接種を終えた人からは未接種の人がマスクを着用しないことへの不安の声も上がっている。

企業評判ランキング
フェイスブック、ツイッターはふるわず

 ニュースサイトのアクシオスと世論調査会社ハリス・ポールは13日、米国大手企業の「評判」ランキングを発表した。4月8〜21日に米国在住の4万2935人を対象に行った調査をもとに算出された。1位となったのはパタゴニア、2位ホンダ、3位はCovid-19ワクチンを開発したモデルナだった。ベイエリアのテック企業ではフェイスブックが98位、ツイッターが93位とpoorの評価、グーグルは60位、アップルは16位だった。また、テスラが8位だった。最下位の100位はトランプ前大統領率いるトランプ・オーガニゼーション、トランプ政権に好意的な報道を行ったフォックスが99位だった。

12~15歳の接種受付開始
公立校義務化の見通しはたたず

 カリフォルニア州は13日、12~15歳の州住民を対象に、ファイザー製Covid-19ワクチン接種の予約の受け付けを開始した。食品医薬品局(FDA)が10日、ファイザー/ビオンテック製のワクチンの接種対象年齢を12歳まで引き下げることを承認しており、12日には疾病予防管理センターがこの年齢グループへの同ワクチンの安全性と有効性を発表していた。ただ、K─12の公立学校の生徒に対する予防接種義務化は州議会で法案を通す必要があり、接種について消極論も根強いため見通しはたっていない。公立学校の生徒にコロナワクチン接種を義務化した州はまだない。

冗談コイン急成長
コインベースが取引開始

 仮想通貨取引プラットフォームのコインベースのブライアン・アームストロングCEOは13日、間もなくドージコインの取り扱いを開始することを明らかにした。ドージコインは2013年に「ジョーク通貨」としてビリー・マーカス氏によって開発された。「冗談」であったドージコインの取引ボリュームはビットコインや他の主要トークンに匹敵する規模に成長している。アームストロング氏は「暗号通貨市場では、ますます多くの通貨が生み出されている。当社はアップストアや、iPhoneのアプリのように、時間をかけて膨大な資産を創出する場になることを目指している」としている。

子ども向けインスタに「待った」
全米司法長官

 全米44州の司法長官は10日、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOに書簡を送り、「インスタグラム」の子ども向けバージョンを立ち上げる計画を中止するよう求めた。司法長官らは「子どもはソーシャルメディアの問題に対処する準備ができていない。子どもの健康と幸福に害を及ぼす恐れがある」と懸念を示し、「フェイスブックは以前から子どもの保護を怠っている」と指摘した。同社の広報担当者は「子ども向けインスタグラムの検討を始めたばかりだ。13歳未満向けのインスタグラムでは広告を表示しない方針だ」としている。

警官相次いで殉職
容疑者も死亡

 ベイエリアで10日から11日にかけ、別々の事件で警官2人がそれぞれ容疑者に撃たれて死亡する事件が発生した。サンルイスオビスポ郡では10日夜、強盗事件の捜査で警官6人がアパートの家宅捜索に出動。応答がなかったため、ドアを破って突入したところ、部屋にいた容疑者が発砲し、ルッカ・ベネデッティ刑事が死亡した。容疑者も撃たれて死亡した。ストックトンでは11日午前、家庭内暴力の通報で出動したジミー・イン巡査が、容疑者の男に撃たれ死亡した。容疑者はその後8歳の男児の首を絞めたが、別の警官に射殺された。