よく聞かれる質問の一つ。「あなたは春夏秋冬の中でどの季節が一番好き?」という質問と似ている気がします。どの季節もそれぞれに表情があり、いつ行ってもその時々の雰囲気を楽しめるから。だから、答えるときはいつも、各季節の良さをお伝えしています。
訪問者が最も多い一番人気のある季節は、やはり秋の収穫期。収穫直前のブドウがたわわに実っているブドウ畑の景色は、ワインカントリーの象徴、日本人としてはまさに「実りの秋」を実感する景色。どのワイナリーも、収穫や醸造作業で大忙し、ワインカントリー全体がとても活気のある賑やかな季節です。でも、ハイシーズンについて回るのがハイプライスと混雑…。
それとは対照的に、冬から春先にかけては、ゆっくりじっくりとワイナリー訪問を楽しみたい方にはとても魅力的な時期。人混みが少ない分、テイスティングルームのスタッフと会話する時間もたっぷり取れるので、ワイナリーのこと、ワインのことなど、色々と教えてもらっちゃいましょう。とっておきの裏話を聞けるかも。
今年の冬は、本当によく雨が降ったので、休眠中の畑も草が青々と茂ってみずみずしく、とてもきれいでした。カバークラップと呼ばれるこの草たちは、土に栄養分を与える大切な役割を担っています。そして今、ブドウの木も眠りから覚めて新芽が芽吹き、2017年ヴィンテージのブドウが育ち始めています。これからブドウの木は、冬の間に雨とカバークラップによって元気になった土とカリフォルニアの太陽から、パワーをたくさん吸収してめざましく成長していく時期。これからの時期のワインカントリーも、とても気持ちの良い季節です。