カンタンで栄養満点!発芽玄米のつくりかた

ウイルスに負けない体づくりに必要なのは免疫力。その免疫力をアップさせると言われるビタミンB群や食物繊維、ストレス軽減作用のあるGABAという成分がたっぷり含まれている「発芽玄米」。様々なメーカーから発売されているけど、どれがいいのか分からない、体にいいけど結構いいお値段なので買うのを躊躇しているという方、必見!実は発芽玄米は、おうちで作れるんです。市販の玄米を水につけて発芽させて炊くだけ、というお手軽さ。発芽まで約1日ほど時間はかかるけど、おうちで過ごす時間が多い今、ご家族の栄養管理のため、ぜひトライしてみては。

発芽玄米とは?玄米と白米との違いは?

玄米は、籾米(もみごめ)から籾殻(もみがら)だけを取り除いたお米です。玄米からさらに糠(ぬか)と胚芽(はいが)を取り除き、胚乳(はいにゅう)のみにしたお米が白米になります。精白がすすむにつれてビタミンやミネラル、食物繊維などの体に良い成分が失われてしまいます。

玄米のまま食べることで、栄養バランスの優れた健康的な食事ができます。玄米は白米に比べて栄養価が高いのですが、硬い糠(ぬか)層に包まれているため、食感がポソポソして食べにくく、消化に悪いのでよく噛まないと栄養素を体に取り込めません。逆に白米は玄米に比べ食べやすく保存・流通も容易なので一般家庭でもよく食べられていますが、栄養価は玄米に比べ低くなっています。

発芽玄米は、玄米を水に浸し一定の温度化に置くと玄米から胚芽が出てきます。この芽が出た状態を発芽玄米と言い、まさにこれから成長をしようという栄養満点の状態の玄米になります。また硬い糠の部分が長時間の浸水によって柔らかくなり、白米に近い食べやすさとなり、玄米より栄養を取り込みやすい状態となります。発芽玄米は、玄米と白米のいいところを採ったお米で、比べてみると一目瞭然で栄養価が高く(上表【栄養成分の比較】参照)、そして食べやすく、栄養も吸収しやすいというすばらしい特徴を持ち合わせているのです。

注意:
★発芽のしすぎは芽の部分に栄養を取られ栄養価が減ってしまうので、10粒に1粒発芽していればOK。
★夏場で浸水中の匂いが気になる場合は、水をこまめにとりかえる。

発芽玄米の簡単な作り方

①玄米を洗って、籾殻(もみがら)などを取り除く。
②洗った玄米を、30℃から40℃くらいの水につける。冷水でも温水でもない温度。
③そのまま一晩おく(春夏なら12時間から24時間、冬なら24時間から32時間)
④水の表面に小さな泡がぷくぷくと出てくれば、玄米が呼吸し発芽している証拠。
⑤発芽が不十分であれば、ストレイナーにあけて濡れ布巾をかぶせる(約8時間)★この作業は省略可能。
⑤軽く洗い、白米と同じ水加減で炊く。(土鍋で炊いても炊飯器で炊く場合も)