日本からキレイに咲いた紫陽花の便りが届き、日本の梅雨を思い出しますね。紫陽花は、日本原産の落葉低木です。日本原産のガクアジサイが西洋に渡り品種改良を重ねられ、西洋紫陽花として日本に逆輸入されてきました。最近では、紫や青だけでなく、スモーキーな色合いがあり、季節を問わずお部屋を飾ってくれます。今回は、そんな紫陽花についてちょっと調べてみました。
~色の変化~
紫陽花は、育った土によって色が変わることは皆さんご存知だと思いますが、紫陽花には「アントシアニン」と呼ばれる色素が紫陽花を発色させています。土の中にアルミニウムが多く含まれていると、アルミニウムとアントシアニン色素が結合して紫陽花は青系になります。逆に土の中のアルミニウムが少なければ(中性~アルカリ性)、紫陽花は赤系やピンク系に近い色に変化します。ちなみに、青い紫陽花を中性~アルカリ性の土に植え替えると、薄紫色のアジサイに変化します(品種による)。品種の中には、土壌の酸度だけではなく老化現象によってはっきりとした色の変化が見られるものもあります。
~花言葉~
紫陽花には、両性花と装飾花の2 種類の花があり、小さな花が密集している中央の花が両性花で、周囲を囲っている花が装飾花です。両性花の集まりが、家族の結びつきを表しているように見えるため、「一家団らん」や「仲良し」という、花言葉もあります。花びらのように見える部分の装飾花ですが、これは萼(がく)が変化したものであり、正確に言うと花ではありません。また、花の色ごとに違う花言葉もあり、青の紫陽花は「辛抱強い愛情」、白は「寛容」、ピンクは「元気な女性」という花言葉がつけられています。
~切り花の楽しみ方~
紫陽花の切り花で、水揚げが悪く首がくたっとなってしまったことはありませんか?切り花は、水に付けながら茎をカットしてあげることで水揚げが良くなります。でも、紫陽花にはもうひと手間かけてあげて下さい。茎を10 ㎝位斜めに切り、中に入っている綿のようなものを掻き出してあげる。このひと手間で、ぐっと水揚げでき長い間キレイな花を楽しむことが出来ます。
~鉢植えの楽しみ方~
購入したばかりの紫陽花は、花が咲き終わったら、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。そのほかは、冬の間に植え替えをしてあげましょう。紫陽花は、成長が早く根詰まりを起こしやすいので、1~2年に1 回は植え替えて下さい。
~地植えの楽しみ方~
裏庭や玄関先に紫陽花が植えられている家もありますね。毎年キレイに咲かせるためには、ちょっとしたお手入れが必要です。花が咲き終わったら、花から2 節下の脇芽が出ている2 ㎝上でカットします。また、枯れた枝や細い枝などがあれば切り落としましょう。
<注意点>
初心者でも育てやすく、どんな庭にもおしゃれにマッチし、毎年かわいらしい花を楽しめるのが魅力ですが、風通しや日当たり・水はけが悪いと黒点病(黒星病)・炭そ病・うどんこ病・カミキリムシ・ハダニのような病気になってしまうので、注意が必要です。