このインタビューは J weekly 8月30日号「グルメ特集」へ掲載されたものです。
Mireille Nishiyama : Owner & Founder BentoSprout 出身は神奈川県南足柄市(金太郎のふる里)。日本人の父とスイス人の母を持つ。高校卒業と同時にスイスに渡り、チューリッヒ工科大学薬学部に進学。その後大学院では分子生物学専攻。2009年にベイエリアに移住。バイオ医薬品企業大手に勤務後、2018年9月にBentoSproutを起業。4歳の娘のママ。サンマテオ在住。
―渡米されたきっかけは何でしたか?
2009年にサウスサンフランシスコのジェネンテックというバイオ医薬品会社にサイエンティストとして採用されたのを機に、ベイエリアに来ました。
―BentoSproutを開業したきっかけは?
会社のランチミーティングでは、味に変化のないのサンドイッチが出されることが多く、ランチは楽しみというより空腹を満たすものでした。また娘の誕生を機に、あまり気に留めていなかったアメリカのスクールランチの現状を知り、健康に食べる喜びを感じられる日本のお弁当の素晴らしさを改めて感じたのです。起業は以前から考えていたので、バランスの良いお弁当を提供するビジネスは、健康的な食生活への興味と、人々の生活向上に役立ちたいという想いの両方を叶えられると思い、昨年9月にBentoSproutを起業しました。この名前には「芽を育くむ子供達を応援したい」という想いが込められています。この1年間はオフィスランチ、イベントのケータリングとファーマーズマーケットを中心に活動してきましたが、9月からは念願のスクールランチをサンカルロス、パロアルトのそらプリスクールさんにお届けできることになりました。スクールランチはこれからも更に広げていきたいと思っています。
―お客様の比率は現地の方と日本人の方、どちらが多いですか。
個人のご注文は日本人の方が多いですが、オフィスケータリングやファーマーズマーケットでは、現地の方が多いです。ファーマーズマーケットにはリピーターのお客様が沢山いるので、飽きずに喜んでもらえるようレパートリーを増やしたいと思っています。またベイエリアでは環境問題の意識が高く、自然素材のエコ容器をご希望のお客様が増えています。使い捨てプラスチックのお弁当箱は細かい仕切りがあり詰めやすく高級感が出るのですが、環境問題は無視できないのでエコ容器に移行しようと試みています。お弁当は味付けが違う料理が沢山入るので、仕切りが少ないエコ容器にはサラダ菜などで工夫していますが、注文数が多い時は詰める作業に時間を費やすので、効率化を考えることも今後の課題です。
―BentoSproutのこだわりと、今いちばんオススメのメニューは何ですか。
新鮮なものを提供したいので作り置きは極力避けていることと、ベジタリアン弁当でなくても野菜を沢山入れるようにしています。人参シリシリなど野菜嫌いの子供でも食べてくれた、と喜びのメールをいただくことも。コロッケはじゃがいもと玉ねぎだけでお肉は入っていないのですが「コクがある」と好評です。最近はベジタリアンのお客様が増えており、豆腐を使ったメイン料理では甘酢だれとタルタルソースがたっぷり絡んだ豆腐南蛮が大好評です。
―ベイエリアで頑張るJ weeklyの読者へメッセージ
ベイエリアの方々に支えていただき、起業から1年を迎えることができました。これからはスクールランチやファミリースタイルのケータリングも増やしつつ、更に多くの方に健康で美味しいお弁当をお届けしたいと思っています。
Bento Sprout
650-524-5835
[email protected]
www.bentosprout.com
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