排ガス基準合意の司法省反トラスト調査取りやめ ホンダなど

排ガス基準合意の司法省反トラスト調査取りやめ ホンダなど

米メディアは7日、司法省がホンダなど自動車大手4社を対象とした反トラスト法に基づく調査を終了したと報じた。ホンダとフォルクスワーゲン、BMW、それにフォードの4社は去年7月、カリフォルニア州との間で、連邦政府の基準より厳しい自動車の排ガス規制の基準で合意していた。しかし、司法省はこの合意が反トラスト法に違反するのではないかとして調査していたが、具体的な証拠を得られないまま調査を打ち切ったという。トランプ大統領は排ガス基準の緩和を提案しており、同政権は4社の行動を大統領案を損なうものと見なし、カリフォルニア州が独自基準を設定できる権限を取り消したため、司法省の調査について「政権による報復だ」との見方があった。カリフォルニア州のニューサム知事は「きれいな空気を求める人々の大きな勝利だ」とコメントしている。

感染拡大でコロナウイルスのフェイクニュースなど削除

コロナウイルスの感染拡大を受け、フェイクニュースが拡散するのを抑えるため、フェイスブックやグーグル、ツイッターが対応を始めた。フェイスブックはコロナウイルスに関する虚偽の情報を含む投稿の格下げを始めた。さらにプライベートグループで共有されていたデマ情報の削除が開始された。現在、ツイッターでウイルスに関する情報を検索すると、米国疾病予防管理センターの公式ページに誘導される。グーグルでは、世界保健機関に誘導される。現在「ウイルスは意図的に作られた」という陰謀論や「漂白剤を飲めば治る」などの虚偽情報が拡散されたための対処としている。

コロナウイルスベイエリアで発症2例

サンタクララ郡公衆衛生局は31日、サンタクララ郡の住民の成人男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。ベイエリアでは初の感染例。男性は武漢から帰国後発症したが、通院以外では自宅を出ていないという。症状は安定している。また、2日には、成人女性が新型コロナウイルスに感染したことが確認された。女性は同郡の住人ではないが、中国から帰国後同郡に住む家族を訪問してきたという。女性も通院以外は外出しておらす、その家族も自宅に隔離されているという。同郡衛生官のサラ・コディ博士は「現時点での公衆への危険性は低い」としている。

「外国人嫌悪は普通の反応」UCバークレーが謝罪

カリフォルニア大学バークレー校のヘルス・サーピス・センターがインスタグラムに、コロナウイルスの感染拡大でアジア出身の外国人への嫌悪感を持つことは「普通の反応」だと投稿した件で、同大学は2日、投稿を削除した上で謝罪した。投稿は先月30日に行われたが、直後から「外国人差別を煽るもの」としての批判が相次いでいた。同校卒業生は「一体いつから外国人嫌悪が普通のことになったのか」とツイートした。感染が拡大して以来同校キャンパスでもアジア系学生が差別的扱いを受ける例が見られるようになっているという。

グーグルがクラウド収益を初めて開示
クラウド大手3社出揃う

グーグルは3日、オンライン動画共有サービスのユーチューブとクラウド事業の売上高内訳を初めて開示した。発表資料によると、ユーチューブの2019年売上高は151億5000万ドルで17年の81億5000万ドルから2倍増近くとなった。クラウドは89億2000万ドルだった。10~12月決算ではグーグル・クラウドの売上高は26億1400万ドルで前年同期比53%増加した。マイクロソフトのコマーシャルクラウドの売上高は前年同期比39%増の125億ドルだった。アマゾン・ウェブ・サービスの売上高は同34%増の99億5400万ドルで、営業利益は同19%増の25億9600万ドルだった。

加州環境当局者「残念だ」
トヨタ、GMに

カリフォルニア州大気資源局のニコルズ局長は4日、近い将来に電気自動車の普及を拡大する自動車業界の計画に同州当局が貢献したと指摘。同州から排ガス規制権限を奪うトランプ政権のルールを巡る訴訟で、トランプ政権の側に賛成する申し立てを行ったGMやトヨタの社名を挙げ、「カリフォルニア州が多くの方法で支援したことを理解してもらえないのは残念だ」と述べた。排ガス基準で同州と合意したフォードのビル・フォード・ジュニア会長は、世界の趨勢からみて政権の「大幅な基準緩和はわれわれにとって全く助けにならないだろう」と述べている。

加州公道での自動運転試験再許可
ウーバー

ウーバーは5日、カリフォルニア州で補助ドライバーが乗った自動運転車を試験することを、同州車両管理局(DMV)から再び許可された。2018年3月、同社の自動運転車は歩行者と衝突し、歩行者が死亡するという事故を起こしている。事故後、試験は中止されたが、ピッツバーグでは路上試験が再開されていた。同社は、「自動運転車の試験をいつ再開するか、今の段階では正確な情報をお伝えできないが、カリフォルニア州DMVから試験の許可を得たのは、ウーバーの本拠地における試験走行の再開という目的に向かう重要な一歩だ」としている。