サンタバーバラ訪問〜August2017〜

8月17日〜20日まで、サンタバーバラのワイナリーを訪問してきました。サンフランシスコからは車で南へ約5時間のドライブ、ロスからだと2時間ほど北上したところにある名産地の一つです。

今や全米でも有数の観光名所となり、お城のようなワイナリーが立ち並んでいるナパバレーと好対照で、飾らない田舎の素朴さがあり、ワイン生産者たちの生活=ワインづくりとは農業であることを肌で感じられる場所。とはいえ、ここ数年間の変化をみると、レストランやホテルが増え、道幅が広げられ、より多くのワイン愛好家たちが訪れるようになってきていて、今後の発展が楽しみでもあります。それぞれのワイン産地が個性を活かしたワインづくり、街づくりを発展させていければ、私たちの飲む楽しみ、訪れる楽しみも倍増。そんな未来を願っています☆

さて、サンタバーバラでは、スパークリングワイン用のぶどうや、生育の早いソーヴィニョン・ブラン種の収穫が始まっていました。毎年高品質なソーヴィニョン・ブランを生産しているDragonette Cellarsでは、早朝に収穫されたブドウから果汁を取っているところで、搾りたてのブドウジュースを味見させていただきました。十分な熟度がありながら、フレッシュな酸度はしっかりと保たれていて、理想的なタイミングで収穫が行われたことのわかる味わい。
Sandhiワイナリーでは、 先日収穫された スパークリング用のピノノワールが樽の中で発酵を始めていて、発酵の香りはもちろん、樽の口に耳を当てるとプツプツと発酵している音が聞こえてきました。
一方Melvilleワイナリーの畑では、ピノノワールがまだゆっくりと熟している途中。日中の強い日射と海からの涼しい風と霧による寒暖の差が特に激しいこの地区は、寒さのおかげで酸度が保たれつつ、1日数時間の強い日射で、日々ゆっくりと確実に、理想とする熟度に到達します。サンタバーバラが、高い酸度と熟度を兼ね備えた高品質のブドウを生み出す名産地の所以であるこの寒暖差を、まさに肌で感じ続けた滞在でした。