公立学校対面授業再開の指針示す カリフォルニア州

カリフォルニア州のニューサム知事は17日、公立校における対面授業の再開に向けた新たな指針を発表した。過去14日間にCOVID-19感染拡大の「要注意リスト」に掲載されていない郡のみで再開を容認すると発表した。知事はこれまで、各学区ごとに対応を定めることを認めていたが、方針を転換した。17日現在、同州58郡のうち30郡が「要注意リスト」にある。その中にはロサンゼルス郡やサンタクララ郡などが含まれ、州人口のほぼ40%を占めている。対面授業を実施する場合にも、教職員らに定期的に新型コロナの検査を受けるよう求めるほか、小学3年生以上についてはマスク着用を義務づける。学校の入り口で体温を測定する、教室内の机は6フィート離す、クラス内で1人でも感染者が出た場合にはクラス全員が在宅での学習に移行するなどのガイドラインを設けている。

COVID-19、若者も重症化
最大のリスクは喫煙

カリフォルニア大学サンフランシスコ校のチームはこのほど、米国内の18~25歳の若者のうち、ほぼ3人に1人はCOVID-19感染で重症化するリスクが高いとの研究結果をまとめた。国民健康調査に協力した若者8000人余りを対象に、新型ウイルス感染症の重症化について疾病対策センターが示しているリスク因子の有無を調べた結果、対象者の32%が医学上のリスク因子を持つことが分かった。喫煙習慣や、心臓病、糖尿病、喘息、肥満、自己免疫疾患、肝機能障害などのリスク因子がひとつでもあれば重症化しやすいという。最も影響の大きい因子は喫煙習慣だという。

レストランで差別発言のCEO
店を追い出され、辞任

カーメル・バレーのレストランでアジア系の客に差別発言をした男性客を店から追い出した店員が話題となっている。4日、レストラン「Luciana」で誕生日を祝う食事をしていたアジア系の客に居合わせた男性客が「くそったれのアジア人」などと暴言をはいた。それに対し同店で働くジェニカ・コクランさんは「今すぐ出ていってください」と男性客を店から追い出した。この様子がSNSに投稿されると話題となり、男性はIT企業のCEO職を辞任した。また、コクランさんにチップを渡したいとクラウドファンディングが立ち上がり、8万ドル以上集まったという。

留学ビザ問題、政権が決定撤回
州、産、学の反対で

州、産、学の反対で トランプ政権は14日、授業をオンラインのみで行っている大学の留学生にビザを発給せず、転校か国外退去を求めるとした新規則を撤回した。この措置にに対して18州が差し止めを求めて提訴。カリフォルニア州も独自に提訴していた。また、8日にはハーバード大学とマサチューセッツ工科大学も執行停止の仮処分を連邦裁判所に申請。スタンフォード大学とコーネル大学なども仮処分申請支持の法廷意見書を提出した。13日にはグーグルやマイクロソフト、フェイスブック、ペイパル、ツイッターなどが米商工会議所とともに両大学の支持を表明していた。

グーグルに対し集団訴訟求め訴え
違法に利用者の行動を追跡と

グーグルがスマホアプリ利用者の行動を違法に記録しているとして、サンノゼの連邦地裁に14日集団訴訟の認定を求める訴えが提起された。申し立てによると、利用者がウェブやアプリの使用履歴を記録されないようにしているにもかかわらず、同社は「ファイアーベース」というバックエンド用のモバイルプラットフォームを通じて行動を追跡しており、これは連邦盗聴法とカリフォルニア州のプライバシー保護法に違反すると主張している。 また、グーグルは「ファイアーベース」のデータを商品開発や広告のパーソナライズに使用しているとしている。

ツイッター、大統領動画を削除
リンキン・パークの曲無断使用

ツイッターは18日、トランプ大統領がリツイートした選挙キャンペーン動画を削除した。動画には、ロックバンドのリンキン・パークの曲が使われており、ツイッターは著作権所有者からの報告で削除したと説明している。 リンキン・パークは「これまでも今もトランプ氏を支持したことはないし、彼の陣営には私たちのいかなる曲の使用も許可しない」と述べている。問題の動画は、ホワイトハウスのソーシャルメディア担当者ダン・スカビノ氏が投稿した。ローリング・ストーンズもトランプ陣営がバンドの曲を選挙集会で使用すれば法的措置を講じるとしている。

体内時計の乱れ
パーキンソン病発症と相関性

カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームは15日、概日リズム(体内時計)が乱れている人は、将来的にパーキンソン病を発症のリスクが高いとする研究結果を学術誌に発表した。今回の研究は、2,930人の高齢男性を11年にわたって追跡調査した。試験開始時にパーキンソン病に罹患している対象者はいなかったが、参加者の78人がパーキンソン病の診断を受けた。解析の結果、パーキンソン病発症と概日リズムの乱れに相関性があることが明らかになった。ただし、概日リズムの乱れがパーキンソン病の初期症状なのか、発症の原因なのかは不明だという。