サンタクルーズ発、ビーチタウンから 生まれたサードウェーブ・コーヒー。

 世界中で、サードウェーブ・コーヒーがブームとなっていますが、そもそも、サードウェーブ・コーヒーとは何でしょうか。これは、「ファースト」「セカンド」「サード」と、コーヒー人気の大きな波がこれまでに三回訪れているということです。

 ファーストウェーブ・コーヒーとは、第二次世界大戦後〜1970年代頃までの大量生産・消費型のコーヒー文化のことで、代表はインスタントコーヒーとなり、一般家庭でもコーヒーを気軽に楽しめるようになりました。

 セカンドウェーブでは、ファーストウェーブの時に得られなかった高品質のコーヒーを楽しめるようになりました。シアトル系コーヒーチェーンのスターバックスがその代表格です。

 そしてサードウェーブでは、さらに豆の生産地にもこだわり、豊かな風味を最大限に引き出せるよう、1杯ずつ丁寧に淹れる「ハンドドリップ」スタイルが特徴です。ビジネスとカルチャーがひとつになって確立されています。

 ベイエリアでもBlue Bottle Coffeeをはじめサードウェーブ・コーヒーが人気ですが、その1つがサンタクルーズ発祥のVerve Coffee Roasters。今回は、J weeklyの人気コラムニスト・さすらいのサンフランシスカンさんが、Verve Coffee Roastersの本社にてセールスマネージャーの方にお話を伺いました。

さすらいのサンフランシスカン(以下、さ)「本日は、よろしくお願いします。まず最初に現在大人気のVerve Coffee Roastersは、いつ、どこで生まれたのですか?」

マネージャー(以下、マ)「Verve Coffee Roastersは、2007年にサンタクルーズで生まれました。創立者のRyanとColbyは、サーフィン、音楽、そして何より、コーヒーが大好きで、それから自然にビジネスに繋がり、始めました。ここサンタクルーズ・ビーチタウンから新しいコーヒーカルチャーを作りたかったんです」

画像:Verve Coffee Roastersのwebサイトより

「Verve Coffeeは、今、何店舗ありますか?」

「ベイエリアに6店舗とロサンゼルスに4店舗の合計10店舗あります(10/17現在)」

「実は、ロサンゼルスの店に行ったことありますよ!」

「あ、本当ですか?あと、日本にも4店舗(新宿駅、北鎌倉、表参道、六本木)ありますので、ぜひ帰国したら日本の店舗にも行ってみてくださいね!」

「そんなに出店されてるんですね。ちなみになぜ、日本に出店を考えたのですか?」

「実は、オーナーが日本とのビジネスコネクションがあり、日本がサードウェーブコーヒーのトレンドであった事で、これはチャンスだと思い、日本へ出店を決めました。おかげさまでとても順調です。日本にもロースタリー(焙煎所)をオープンさせて、ビジネスを拡大し続けています。実は日本の店舗で販売・使用されているコーヒー豆は、サンタクルーズを経由せず、コロンビアやエチオピアなどの農園からダイレクトに日本のロースタリーに届けているので、新鮮なクオリティを楽しんでいただけます。」

「そうなんですね!ところで、社名にもなっているVerveとはどういう意味ですか?」

「”Verve means The Spirit around creation of art. “つまり、Verve=芸術作品などをつくる際の熱情や気迫を表す言葉ですが、私たちはコーヒーを作る上での工程のひとつひとつが、アートだと思っています。焙煎するのも、農園でコーヒー豆を作るのも、すべてアート。情熱や熱量をもって、アート(コーヒー作り)に取り組んでいる私たちにぴったりな言葉だと思い、社名に掲げています。」

さ「コーヒー豆は、どの地域から仕入れているのですか?」

マ「南米全域とアフリカ、コロンビアやホンジュラス、エチオピア、ケニアなどの私たちの契約農家から直接仕入れています。農園と良いリレーションシップができているので、ベストな豆を新鮮な品質で仕入れることができます。それが私たちのとても重要なリソースです。」

「それはビジネスをする上でも、高品質の豆を仕入れることでもとても重要なことですね。ところで、今後、新しい店舗のオープン予定はありますか?」

「企業秘密だけど、J weeklyの読者だけに特別に教えちゃおうかな?(笑)実は、このあたりのベイエリアではなく、ロサンゼルスなのですが、マンハッタンビーチにお店を出す予定です。是非、遊びに行ってみてください。」

「そうですか、ロサンゼルスの空港からも近いですし、近くにトーランスという日本人が多く暮らす街もありますし、いいですね。僕もロサンゼルスに住んでいた時によく行った大好きな街です。最後に、J weeklyの読者にメッセージをお願いします」

「コーヒーって、とても美しいと思うのです。コーヒーが人と人をつないだり、だって、言葉がなくても通じあえるものがあるじゃないですか。コーヒーが言語みたいな。私たちとコーヒーで読者の方と通じ合えたらと思います。」

「素敵なメッセージですね。本日は、ありがとうございました!」

サンノゼのミツワマーケットにもVerve Coffee Roastersの豆や缶コーヒーが販売されておりますので、気になった方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

Verve Coffee Roasters
オフィシャルwebサイト
https://www.vervecoffee.com/