【インタビュー】ポートレートフォトグラファー 愛香さん

<プロフィール>
◆愛香(あいか)さん
石川県金沢市出身。高校時代にオレゴン州へ1年間交換留学し、ボストンの大学で金融を専攻する。その後、ニューヨーク大和証券アメリカ本社へ入社し、J.P. Morgan Private Bankに勤務。2008年にサンフランシスコへ移住。子育てをきっかけに写真の魅力にとりつかれ、フォトグラファーとしてキャリアチェンジ。2016年にはWalnut Creekに念願のフォトスタジオをオープンさせた。
Website: www.aikacardin.com
Instagram: https://instagram.com/aikacardinphotography?igshid=14k5axchorpy6
@aikacardinphotography

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 ポートレートフォトグラファーとしていきいきと活躍する愛香さん。以前はニューヨークで金融関係のお仕事をされていていましたが、ご主人の転勤や子育てを機にキャリアチェンジし起業へ。そのポジティブなエネルギーの源は何か、J weeklyがインタビューしました。
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今はフォトグラファーとして活躍されていますが、金融関係のお仕事に未練はないですか?

 ありません。幼い頃から海外への関心が強く、高校時代のオレゴンへの1年間の交換留学を機にアメリカへの思いが更に強くなりました。世界の金融の中心地、ニューヨーク、ウォール街で働く事が夢でしたので、ボストンの大学では金融を専攻。卒業後、東京の銀行からのオファーもありましたが、運よくニューヨークの大和証券アメリカ本社に入社でき、その後J.P Morgan Private Bank に勤務しました。ニューヨークでの5年間は充実しており、ブロードウェイミュージカルやレストランなど、ニューヨークライフを満喫していましたが、2008年の金融危機でレイオフになってしまい、その後、主人の仕事先がサンフランシスコに決まったので、こちらに引っ越してきました。天気の良いカリフォルニアにいつか住みたいと思っていたので、きっかけは金融危機でしたが、よい転機だったと思っています。こちらに来た時は息子が赤ちゃんでしたので、フルタイムで金融に戻りたいとはもう思いませんでした。フォトグラファーとして活動して10年になり、4年前には念願のフォトスタジオをダウンタウンWalnut Creek にオープンしました。子供達の習い事や家族旅行に合わせて、撮影やミーティングの日程を自分で決められるので、フォトグラファーは今のライフスタイルにあった仕事だと思います。スタジオではマタニティ、赤ちゃん、家族写真、モデル、ビジネス用のプロフィール写真、ウェブサイト、ソーシャルメディア用のパーソナルブランディング、また、サンフランシスコやベイエリアの綺麗なスポットでも撮影しています。写真を通してお客様の喜ぶ顔を見られることが何よりも嬉しいです。

具体的にどうやって写真を学びましたか?

 写真を始めた頃は息子がまだ一歳だったので、息子が寝ている間にオンラインクラスを受けて勉強しました。また毎年ラスベガスで開催されるWPPIコンベンション(Wedding and Portrait Photographers International Trade Show)に参加しています。世界的に有名な講師のクラスを受けたり、トレードショーでは最新の機材や商品等に触れる事ができ、他のフォトグラファーとも繋がれる素晴らしい機会です。

プロになったきっかけは?

 息子です。昔から写真を撮るのは好きでしたが、自分がフォトグラファーになるとは思っていませんでした。息子が六ヶ月の頃、初めて一眼レフカメラを購入し、背景をぼかした写真を撮れた時の感動は今でも覚えています。それ以来、写真の面白さに魅了され、友人の子供や家族を撮影しているとビジネスとして起業してみたらとアドバイスされ、趣味ではなく、ビジネスとして立ち上げようと思ったのがきっかけです。

スマホの発達によりアマチュアでも良い写真が撮れるようになりましたが、プロとの違いは何だと思いますか?

 私もiPhone 11Proを使っていますが、携帯のカメラの機能はとても優れていて、様々な効果を手軽に演出でき、プロとはまた違う味わいがあると思います。
ただ、多くのお母様が携帯には子供の写真ばかりで自分と子供の写真、家族全員が写っている写真がないという方が多いのではないでしょうか。「一年に一回、家族写真を撮ってもらう」機会を作ることにより、お子様の成長を記録し、アメリカ生活の思い出、日々過ぎてゆく毎日の中の一瞬を記録できます。サンフランシスコで人気の家族写真スポットは、 Golden Gate Bridgeが背景に入るビーチや、 Union Square 付近等もケーブルカーが入りサンフランシスコらしい思い出になります。春や紅葉の時期はNapaも素敵です。外での撮影は自然光が写真の仕上がりに大きく影響します。プロならではの目線で撮影スポットと撮影時間を選び、一生の宝物となる素敵な写真を残せるようにお手伝いさせて頂きます。撮影した写真は、アルバム、キャンバス、フレーム写真など、様々な形でお部屋に飾り何年先も楽しんでいただけます。

アメリカと日本での写真に対する考え方の違いは?

 日本では七五三や入学式などの行事でフォーマルな写真撮影スタイルが主流となっていると思いますが、アメリカでは、スタジオはもちろんのこと、海、公園、市街、お客様の思い出の場所等の野外でのロケーション撮影や、ご自宅等、リラックスした雰囲気で撮影をするスタイルも人気です。アメリカの家が日本の家に比べ大きいというのもありますが、大きな家族写真を家の中に飾られる方も多いです。当スタジオでは、プロ用のフォトラボと提携し、お客様にベストクオリティーの商品を提供しています。またクリスマスカードに家族写真を載せたいというお客様が多いので、特に9月から11月は家族写真撮影のピークで去年は秋だけで200件程の撮影がありました。

七五三の写真、金沢にて
息子、リオくん、娘、エリカちゃん

ご自分の撮りたい写真を撮るための時間をどのように作られていますか?

 普段はお客様の撮影で忙しく自分の子供の写真を撮る機会が中々ありませんが、一年に2回、春とクリスマスの時期には子供の成長の記録の為に写真を撮ってあげようと決めています。その際は子供の撮影日を仕事カレンダーに入れます。また、私も子供との写真が欲しいので、一年に一回、フォトグラファーに家族写真を撮ってもらいます。写真を撮られる立場になるのもいい勉強になります。

お仕事のアイデアが浮かんだり、ご自分の好きな時間はどういう時ですか?

 ハワイが大好きで年に3回程、撮影兼プライベートでワイキキへ行きます。綺麗なハワイの海を背景に撮影したり、ハワイの友達と美味しいご飯を食べたり、海辺での散歩、ヨガ、読書などの一人時間も好きです。波の音を聴いていると仕事のアイディアが浮かんだりします。マリンやサンタクルーズへの海を見ながらのドライブも好きです。日本の実家が海の近くで、海を見て育ったので、海を見ていると癒されます。

ワイキキビーチにて

仕事とプライベートで、撮影機材は使い分けていますか?

 仕事では Canon 5DMark IVと多種レンズ。プライベート、家族旅行などではiPhoneと、Canonの高機能コンパクトカメラを使っています。

一番印象に残っているクライアントさん/プロジェクトは?

 特に印象に残っているというより、10年間やっていると沢山のリピーターの方がいらっしゃいます。私が起業した頃にお母さんのお腹の中にいた赤ちゃんが成長して今では妹、弟がいてという感じで家族の成長を記録してあげられる事が嬉しいです。また、ベイエリア、サンフランシスコの複数のモデル事務所とも契約しており、キッズモデルのプロフィール写真の撮影も行なっています。私が撮影をしたキッズモデル達が、Gap, OldNavy, Pottery Barn Kids等の広告で活躍しているのを見ると、自分の子供のように嬉しいです。今の時代、全てがオンラインなので、ビジネスプロフィール・パーソナルブランディング撮影を通して、起業家のお客様のビジネスの飛躍のお手伝いを出来ることが嬉しいです。

J weekly読者にメッセージをお願いします。

 アメリカ生活の素敵な思い出をいつまでも楽しめるよう、形に残してみませんか?サンフランシスコ、ベイエリアで頑張る日本人起業家の方々を写真を通して応援したいです。Instagramには素敵なフォトスポットを掲載しているので、フォローお願いします!最後に私が好きな言葉を皆様へ。”Where there’s a will, there’s a way.”
インタビューを読んで頂き有難うございました!

<information>
Aika Cardin 
Photography Studio
#200 1661 Botelho Dr
Walnut Creek, CA 94596
(978)-239-6528

日本語でお問い合わせください!
www.aikacardin.com