「カリフォルニア・スパークリング」盛り上がってます

近年、カリフォルニアスパークリングワインの銘柄が増加していること、お気づきですか?

ワインショップのスパークリングワインコーナーへ行くと、シュラムズバーグ(Schramsberg)やドメーヌ・カーネロス(Domaine Carneros)、ロデラー・エステート(Roederer Estate)などの馴染みある定番銘柄がずらりと並んでいますが、最近はそれら以外のあまり馴染みのない銘柄、初めて見るエチケットも年々増えています。これは、定番銘柄の大手生産者だけでなく、中小規模の生産者もスパークリング造りを手がけるようになってきているから。

スパークリング造りには専用の設備が必要で、中でもシャンパーニュ製法は特に複雑な工程ごとの設備で資金がかかるため、これまで中小規模の生産者が造ることは難しく、資金力のある大手生産者が主要な造り手でした。2000年代に入って、シャンパーニュ製法専用設備をレンタルできる施設が造られ、自分で設備を持たなくても造ることが可能になったことで、中小生産者たちもスパークリングワイン造りに参入してきた結果、ワインショップに並ぶスパークリングの銘柄がぐっと増えたというわけです。

サンタバーバラのメルヴィル(Melville)ワイナリーでは、ピノノワール、シャルドネ、シラーを主につくっていますが、数年前から工程の一部で外部施設を利用してスパークリングワインも造っています。100%自家畑シャルドネのブランドブラン(Blanc de Blancs)は、シャンパーニュ製法で広く行われている最終段階での加糖(ドサージュ)なしのスッキリドライな味わいながら、良質なぶどうを使っている証である凝縮した果実味がしっかりと感じられる1本。

また、ワイン業界最難関資格と言われる「マスター・オブ・ワイン」であるMorgan Twain-Peterson氏が手がけるスパークリング銘柄、アンダー・ザ・ワイヤ(Under the Wire)は、厳選した単一畑のブドウ、単年ヴィンテージにこだわり、各畑の特徴を見事に反映したスパークリングを造っています。

中小生産者たちがそれぞれ造るスパークリングワインは生産量がそれほど多くないため、大手リカーショップやスーパーへはなかなか流通しないので、ワイナリー直販やワイン専門店を覗いてみてくださいね☆